作曲家が死を意識すると、やはり作品は何らかの影響を受けるね。
R.シュトラウスの「4つの最後の歌」なんかは、完全に作曲者自身が周りに
「これが私の最後の作品です」と言ってはばからないタイプの曲だけど、
若くして死んでもモーツァルトのレクイエム、シューベルトの「冬の旅」、
ショパンの「幻想ポロネーズ」など、いずれもはっきりと死の影が作品に
忍び寄っているように感じる。それは、「枯れた」というのとはまた少し
違う。
そこいくと、本当に年取って死ぬ間際の、フォーレの夜想曲13番とか、サン=サーンス
のオーボエソナタなんかはいかにも枯れてる。
一方において、晩年突然傑作を書き出したフランクやアルベニスなんかは、あまり
死を感じさせない。むしろ、力強く生きる活力がみなぎってるように思う。