>>295
エマール/アーノンクールが別格の美演だ。
エマールの宝石のような美音は聞いているだけで幸せになるが、
それは単に煌めくだけではない。
光のように結晶化するかと思えば、温かく明るい艶で聴く者の心を
ときめかし、時にはソフトに曇らせてしまう。最近の演奏には
珍しくテンポが遅く、 しかも曲想に応じて自由自在に流動する。
エマールの演奏で第2番の魅力に開眼する人も多いことだろう。
アーノンクールの指揮も鮮烈な迫力と軟体動物のようなレガートが交錯し、
雄弁な表情に満ちている。第1番の第1楽章などは、往年の巨匠ですら
ここまではやるまいと思わせるエスプレッシーヴォである。
過去の名盤と比べても優にベストを競いうる、