そもそも、日本人が西洋クラシックをやる矛盾を避けては通られない。
西洋の風土を知らずして、クラシック演奏家として評価されるのは間違っている。

ただし、西洋クラシックの中にも人類共通の音楽もある。それは、雑念を排除した演奏家にしか表現できない。
目が見えないことは大きな武器でもある。彼が耳とテクニックが直接結びついている強みは否定できない。

逆に目が見えないことによる限界もある。熱情ソナタなどベートーベンに彼の課題を感じる。
もっと人生経験を積み、過去の演奏家の演奏を聴き込まないと、彼は大成できない。