小菅優のハンクラを紀尾井ホールで聴いたがこれまでは王道的演奏が
メインだったのに今回はケレン味たっぷり、あまのじゃく的演奏だった。

第1楽章はあまりペダルを踏まずテンポは速めでそれほど揺らさす
音量もそこそこ、重厚ではなく軽快にまとめる。第2楽章はやや
ゆっくり目のテンポ、ところが中間部はテンポアップ。第3楽章は
出だしこそ普通だったもののだんだんとテンポはスローになり
終盤にはポゴレリッチの世界に近づく様相を示す有り様。

第4楽章は超ロマンチック。フーガなのにひどくテンポを揺らし
ダイナミクスも局所的にすごく変化を付けていたのは全く自分の
趣味ではな。、曲想の切れ目ではものすごく溜めたりしていた。
ただしペダルが軽目なのは潔くていい。

技巧的には難局にもかかわらずとても弾けているのに何で
こんな演奏にしたのか理解に苦しむ。