小菅のベト告別とワルトシュタインはとてもよかった。弱奏の緊張感を
極限まで高めフォルテシモでもペダルは軽めで非常にクリアな音響。

ジャン・デュペのモシェレス性格的ソナタとショパン、楽譜とフメクラー付き。
モシェレスは確かに構成が捉えづらい曲で暗譜は大変そう。まあ聴くには
おもしろい曲だった。演奏会用アレグロは大迫力。さらに楽譜なしのw
アンコールでは打って変わって軽妙な芸風を披露してくれた。

エル・バシャのベト31, 32番。大手町ホールはピアノには全く向いていない。
直接音を効率よく客席に反射しようという発想はないようで、ステージ後方は
木製でステージ横はホールと同じく音を乱反射させるような作りだった。
当然ピアノの音響はクリアさが一切なく、モワモワ感満載の状態。
音響的には小菅のB7の方がまだましだった。こういう環境の演奏を評価するのは
困難だが、少なくとも32番の第1楽章で崩壊寸前になったのは確かで、それを
カバーするため繰り返しが追加されたような気がする。

今年はこれでおしまい。来年はもっと絞り込むかもしれない。