☆★☆ワーグナー総合スレ 第23チクルス☆★☆
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0823名無しの笛の踊り
2014/10/13(月) 19:56:18.13ID:JiYjmmQo演奏については、さすがに本場ドイツでもなかなか組めないようなキャストなので満足度120%だった。ただ、
トムリンソンはさすがに年齢が年齢だけに、90年代にベルリン国立歌劇場と一緒に来日してグルネマンツを歌った時の
ような圧倒的な声の力は無かった。もっとも、これは不満を言うべきものではない。
演出についてだが、歌手の振付はクプファーがベルリン国立歌劇場で行ったもの(映像記録あり)と変わりがなかったよ
うに思えた。最後には、クンドリーは生き、アムフォルタスが逝くのも同じ。あと、時々舞台上に3人の仏門が現れるの
だが、これはイミフ。クプファーが仏教について勝手な解釈をして、それを演出に反映させようとしていた可能性がある。
元々、ワーグナー自身も仏教思想に関心があって、それがパルジファルに反映されていると言われるが、ワーグナーの
仏教理解もヘンテコなものであったように思える。
舞台装置だが、舞台の手前から奥に向けてジグザクの道が伸びていて、その上で劇が進行する。聖杯寺院の中では舞台上に
可動式の梁のようなものが現れ、その上にうつ伏せになったアムフォルタスが聖杯を捧げ、それを高椅子に座ったティトレル
が見守る構図もベルリンにおける演出と同じ。パルジファルを先頭に、聖杯騎士達が道の上を舞台奥へ進んでいくところで
終幕の幕が下りるのは、バーデンバーデンにおけるレーンホフ演出(こちらは道ではなく鉄道線路だが。映像記録あり。)
のパクリのように思えた。
クプファーのベルリンにおけるパルジファルは金庫の中で劇が進行するのだが、東京の演出では金庫が道に置き換えられた
だけだと言える。さて、クプファーがバイロイトでリングを演出した時には、舞台上に手前から奥へ続く直線の道が全幕
共通していた。そして、その後のベルリンにおける演出(日本にも持ってきた)は、道が舞台全体を囲む箱に置き換えら
れたもので、振り付けはバイロイトにおけるものと大差なかった。今回のパルジファルは順序が逆になったが、金庫(箱)
が道におきかえられた点でリングと共通している。クプファーほどの鬼才にしても、パルジファルともなるとそうそう
簡単には新しいアイデアで演出するわけにはいかないようだ。
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