1970年代前半からショスタコーヴィチ(当時存命中)を高く評価していた、数少ない評論家の一人だったと思う。

当時の日本の音楽評論家たちは、ショスタコーヴィチのことをソ連共産党御用作曲家と見做して、ほとんどまともに取り扱わなかったから。
新世界レコードの交響曲第15番(息子/モスクワ放送響)のライナーノートは、ショスタコーヴィチの全交響曲を概説したもので読み応え抜群。まだ聴いたことのないショスタコーヴィチの交響曲群への好奇心を、喚起させられたものだ。

あと、レコ芸に連載されていた、ラヴェルのピアノ協奏曲2曲(双子に見立てていた)に関する評論も、面白かったな。