大木正興は保守的な人で、ときに頭が硬すぎるきらいがあったが、自分の信念というか価値観は
はっきりしている人だった。だから彼の好みに合う合わないは別にして、彼の評論は読者にとって
ひとつの判断基準たり得るものだったな。