>>710
ザロモン交響曲のあだ名の有無と、緩徐楽章の速度との間には、ここで初めて明かす深い秘密(笑)がある。
ザロモンセット12曲中、普通、あだな付きと扱われるのは半分の6曲になる。あだな付きとあだ名なしが半分ずつ。
このうち、あだな付きは、第二楽章が、すべてアンダンテか、それより早い。
対して、あだ名なしは、第二楽章が、ほとんど、アンダンテより遅い。
つまり、第二楽章がはやいもの半分にあだ名があるという法則的事実(笑)がある。

あだな付きは、驚愕、奇跡、軍隊、時計、太鼓連打、ロンドン。
あだななしは、93,95,97,98,99,102.
あだ名は後に付いたものなので、第二楽章が早い曲の方が人気があったということだろうか?
たしかに、あだな付きの方が、幾分、親しみやすい感じの曲が多いかも知れない。
しかし、曲の出来では、99や102など、最高レベルに感じる。

このような分かれ方は、ザロモン交響曲のアダージョの素晴らしさが広く知られることを少し妨げているようにも感じる。

なお、もう一つ。
曲の評価は別にして、このなかで有名曲No3までをあげるなら、驚愕、軍隊、時計は動かないところだろう。
この三曲のあだ名の特徴は、いずれも、第二楽章がらみにある。他の三曲はそうでない。

あだ名と緩徐楽章との縁は、いずれにしても深そうだ。
そこから「皮肉」を読みとるかどうか、面白いところだと思う。