>>167
だんだんこのスレの雰囲気が嫌いになったので放置していたが、
この際だから論駁しておく。

本邦近代の本格的作家にキリスト教徒はかなり多いが、遠藤周作ほどキリスト教の中心問題たる
ゴッドとキリストのあり方に真正面から取り組んだ作家はほとんどいない。
日本人の伝統的宗教観とキリスト教との対立も中心問題だが、
そこで汎神論的神と一神教的神との対立が問題にあらわれるが、このような神論の中心問題は
そもそも本格的にキリスト教に取り組む人でなければ問題化されない。
そして後年の彼の境地を「汎神論的」と捉えるのには、通俗的な解釈であり、同意できない。
彼の立場はあくまでも超越神であり、だからこそキリストのあり方も生命を帯びてくる。

いずれにしろ、彼は神論とキリスト論の中心問題に取り組んだ本格的キリスト教作家である。
自然に現れる神を是認したにしろ、それはパウロ書簡の有名箇所にもみられるものであり、
超越から自然へ、超越から人間へと照らされることによる一なる神から彼は離れていない。