遠藤周作は世代的に第三の新人の中に一緒くたにされているが、
彼の問題の中心は日本とキリスト教の関わり以外にあり得ず、
漱石的教養とは違う位置に立っている。

基督教に触れても洗礼を経なかったり、洗礼を経ても結局は棄教に至ったりする人も含め、
思想の形成に基督教が大きく関わっている文学者の一群に、遠藤周作も連なっている。

したがって北村透谷、幸田露伴、島崎藤村、内村鑑三、白樺派(武者小路・志賀直哉・とりわけ有島)、太宰治
から遠藤周作、加賀乙彦という流れだろう。