ヴィントガッセンの価値は、オペラらしい形式主義的な歌唱から
演技を織り交ぜた情感を全面に出すところにあると思う。

彼はあまり美声というタイプじゃないけど、古いタイプの歌手と
違うのは、この1点。
だから、声の綺麗さで聴かせる要素の強いローエングリンだと
魅力が全く出ないw

で、そのヴィントガッセンよりも先にそれをやっていたのが、
実はローレンツじゃなかったのかな?と思う。

ローレンツは声があの激しい声なので、ヴィントガッセンみたいに
細かく演技するには向かないところあるけど、現代的なワーグナーテノールは
実はローレンツが始祖ではないかと思う。

どうも私も堀内修氏の著作で、ローレンツは大げさで古臭いと
断罪されているの見て、それを信じていたけど、メルヒオールなんかは
声にテノールとしての魅力が全く無いし、あのトリスタンのクソみたいな歌唱を聴くたびに
なんでこんな歌手を今まで信じていたのか不思議に思える。