片山さんの取り上げる日本の音楽といっても、雅楽そのものや純邦楽じゃ
なくて、あくまで西洋クラシック音楽を基礎としその延長線上にある
日本の作曲家によるクラシック音楽であるわけでしょ。
だから、その時点で西洋かぶれであることは論を待たないわけですよ。

あと、いくら片山さんが戦前戦中の日本のクラシック畑の作曲家を掘り起こして
きたとしても、それは確かに興味深くて日本人として知っておいて良いこと
ではあるが、ではその作品はどうかというと、これは残念ながら今日の我々の
耳で聞いてみて有り体に言えばその多くは稚拙な作品、習作の域を出ないと
いったものであるのは事実だ。
果たして日本人としての我々は、これらの埋もれていた作品を胸を張って
「どうです、素晴らしい作品でしょう?」とドイツ人あたりに紹介して
いいものやら。
日本の作曲家で世界に伍してこれはすごいなと思うのは、昭和ヒトケタ生まれ
の作曲家あたりからかな。あのあたりの人たちのレベルは本当にすごいと
思うよ。
芥川、黛、間宮、湯浅、武満あたりの人たちだ。