ラヴェルのピアノ曲は「ほとんど天才的」だ。ただし、左手のための協奏曲と、<洋上の小舟>を除く。その2曲は「超天才的」だ。
 (略) 
 左手のための協奏曲では、膨大な数の花火が使われる。最初は小さい花火、それから虹のような花火と打ち上げ花火だ。このときは色はマティス風で、まばゆいばかりの輝きがある。
 花火は全て箱馬車の窓から放出する。箱馬車に乗っているのは-この私だ。それをみんなが投げ出すわけだ。祭りは私のためではない。

リヒテル