アルボスの編曲はとても優れていると思う。
但し、イベリア12曲すべてのうち、ことに後半のいくつかは、
ピアノ以外では表現しえない世界だと思う。
そのあたりが展覧会の絵と決定的に違う。
ムソルグスキーのは、自分の中の溢れ出る音は本来ピアノ的とは言い難いもの、
あるいは彼はピアノの扱い方が決して得意ではないところを、
とにかく力業で強引にピアノ一台でねじ伏せるようにしてあの曲を作ってしまったようなところがある。
だからそれをオーケストラの多彩な色彩で表現するのほある種の必然性がある。
一方イベリアは、ピアノを極限まで知り尽くした人の究極の手練手管みたいな曲だ。
だから、オーケストラに直すのはかなり無理があるのだと思う。