バイオリンの音は電子音とことなり、一意の音でなく独特の幅があり音程の側面からも(けして大きく
はないものの)揺れがありそれが音色や個性を形成していると言うことなのでしょうね。人間の耳が
(ひょっとして他の生物の耳もそうかもしれませんが)楽音として感じられる範囲がせまいながらも
解もまわりにあり、あたかもアナログのラジオをチューニングするときの周波数のような状況である
のでしょう。
一方で先生は完全5度に調弦したバイオリンで完全4度からスタートする音程の取り方を繰り返し
説明されています。これは理論的有理解であってまずはそこを目標に音をとり、最終的にそこから
響きを感じ取って揺れを調和の範囲におとしこむことで、バイオリンの音程をマスターしたらどうかと
成人の(未成年でもよいのですが)「耳の腐った」奏者にその修正法を提案されています。
本来でしたら「調和的な音=楽音」を物心つかないころに習得してその音のみをバイオリンで弾いて
複雑な曲に上達していくべきですが、残念ながら多くの優れていない奏者は目標となる「響く音
=楽音」が弦上のどこにあるかがわからなくなっており、とりあえずのガイドを完全五度と
完全四度で組みたてられる音程(これはテトラコードの二倍音的全音分割となり、いわゆる
ピタゴラス音律、プトレマイオスの記載ではエラトステネスの分割と同値となるはずです)
で理屈からとって「腐った耳」を修正みたらどうかと提案されています。