さて、リスニング環境である。言うまでも無いが、ipod等のイヤホンを通してグールドのピアノに接するべきでは無いと断言する。
本来音楽芸術というものは、芸術家が霊感を得て、技法をこらし、空間を震わせ、我々人間の誠の魂を揺り動かすもの。当然身体全体で感じ取るべきものなのだ。
デジタル化されたデータ等には、ほんの少しでさえもグールドの生の輝きが宿るような事は決して有り得ない。もちろんその実現の為にはしっかりしたシステム、オーディオルームが必要となって来よう。
いい加減な装置で、グールドの天才が遺した至高の音楽作品に対等に向き合える等と、ゆめゆめ思わないで頂きたい。