『ミチョラの草子』
春は積み物。やうやう高くなりゆく積み山、少し空きありて、腹立ちたるミチョラの
発作長びきたる。
夏はポチり。月の出費は更なり。やめてもなほ、CDの多く売り出したる。また、ただ
十枚二十枚など、本気でうち買ひていくもをかし。金など無くともをかし。
秋は箱物。魔がさして値のいと安うなりたるに、ミチョラのネットで求めむとて、
三箱四箱、二十箱三十箱など買ひ急ぐさへあはれなり。
冬はなだれて。ミチョランマの崩れたるは言ふべきにもあらず、CDのいと多きも、
またサラでもいと良きに、箱物など急ぎ積みなおして、未聴盤持てわめくも、
いとミチョラらし。
山と積みて、物足りず気もゆるびもていけば、頭の中も、どす黒き物欲になりてわろし。