『ミチョランマにて』
山の手のキチョラーに殴られて怪我をした。その後養生に、一人でミチョランマの山積温泉へ
出掛けた。心の傷が開封病になれば致命傷になりかねないが、そんなことはあるまいとミチョラー
王に言われた。2,3年で出なければ後は心配はいらない、とにかく要心は肝心だからといわれて、
それで来た。300枚以上――出来たら500枚位積みたいものだと考えて来た。

『積み国』
国境の長いCDの列を抜けると積み国であった。底のCDが見えなくなっていた。ポチり場で足がとまった。
向かい側の積み山から娘がぬっと出て来て、ミチョラーの前に100枚ほど落した。未開封盤が流れこんだ。
娘は積み山いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、
「積み長さあん、積み長さあん。」