http://www.afpbb.com/article/entertainment/music/2933347/10417746
ウィーン・フィル歴史検証、楽団トップに元ナチス親衛隊員
2013年03月11日 14:31 発信地:ウィーン/オーストリア

【3月11日 AFP】一流オーケストラとして高い名声を誇るオーストリアのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(Vienna Philharmonic Orchestra)の事務局長を務めた人物が、かつてナチス・ドイツ(Nazi)の親衛隊(SS)のメンバーとして
秘密警察に協力していたことが10日、ウィーン大学(University of Vienna)などの調査で明らかになった。
さらに、当時の楽団員の半数がナチ党員だったという。

調査は、オーストリアがナチス支配下にあった1938〜45年にウィーン・フィルが
政治的にどのような役割を果たしていたのかを解明するため、
ウィーン大学のOliver Rathkolb教授率いる歴史家らの独立グループが行った。

それによると、1954〜68年にウィーン・フィルのマネージングディレクターを務めた
ヘルムート・ウォビシュ(Helmut Wobisch)氏は、オーストリアでナチスが非合法だった1933年に入党。
ナチスがオーストリアを併合した1938年にSSの一員となり、
第2次世界大戦終結後、ナチスとの関係を理由に団員資格を停止された。

こうした経歴にもかかわらずウィーン・フィルの責任者となったウォビシュ氏は
1966年、ナチスの青少年教化組織ヒトラー・ユーゲントの元指導者で
1946年のニュルンベルク裁判(Nuremberg Trials)において「人道に対する罪」で
禁錮20年の有罪判決を受けたバルドゥール・フォン・シーラッハ(Baldur von Schirach)に、
ウィーン・フィルの「名誉の指輪」を贈っていたという。
シーラッハは戦時中にウィーン大管区指導者で、1942年には楽団の最高栄誉を授けられている。