モーツァルトを聴いていると、音楽ってハーモニーの世界なんだと思う。
印象的なメロディも、それだけではすぐに飽きてしまう。
ぼくがポップスや歌謡曲を聴けなくなったのは、メロディと伴奏だけの退屈さに耐えられないからだろう。

モーツァルトのオーケストレーションには不思議な広がりと深さがある。
ロマン派のごちゃごちゃした人工美じゃなくて、森や宇宙をイメージさせる。

その空間をしばしさ迷うことは、たまらなく幸せな時間。
月並みだが、モーツァルトは童心に返らせてくれる。
人を子供のように喜ばせるなんて、天才にしかできない芸当だよ。