ジュゼッペ・シノーポリ,少しずつ名誉回復が進むことを切に願っています.日本ではなんとバイロイト引っ越し公演までやった彼でしたが,
90年代なかばからは,それまで絶賛していた日本の影響力のある批評家たちも
雑誌の名盤推薦欄から彼の盤を外し,「音楽の流れが不自然」とか「歌手はすばらしいんだけどどうも聴いているとしんどくなるねえ」などと貶しまくり,
そんな風潮に煽られたのかSKDのファンには「シノーポリは踊っているだけで,実際の指揮者はコンマス」とネット上に書く人が現れたり
日本の老舗レコード雑誌には世界の楽壇最上層部にいる(?)お二人の指揮者「ラ:『シノーポリは危険な道を進んでいると思いませんか?』ブ:『彼は昔は優れた作曲家だったが,
今では単なる夢想家と化している』」などという対話が載ったりしたものです.悲劇的な死のあとも,特集記事など一切組まれず,この組織的なバッシングのよーなものこそ減りましたが,
どうもネグレクトは続いているようです. かわいそうなジュゼッペ! だいたい名指しである指揮者がジャーナリズムで叩かれたりする例などかつてあったでしょうか?