オレは12歳まで説には否定的なほうだが
それでも人間の五感は機械の域をはるかに凌駕してると信じている

工業的な話ではあるが
現実的に、楽器を長くやってきている人間の指の触感は
集中すれば1000分台の段差の触感を容易に感じ取れる

穴あけ作業をするときの食いつき時、切削時、突き抜け時の圧力差もさることながら
音の違いも即座に判断できる

工業の世界では、光をあてて歪みを見るなんてことは日常茶飯事に行われていることなので
あらかじめそういう感覚が養われてる楽器弾きの世界は、職人の世界
ましてや名人の世界に隣接していると感じることが多々ある

金型の世界でも、機械調整の要であるキサゲの世界も
最終的には手作業だシナ

オレの感覚はさらに臭覚や味覚も兼ね備えてる料理人の世界には遠く及ばないが
連中のいう感覚の世界ってのはおおむね納得できるよ

本当に機械で追えるのは、だいたいなんだよ
材料やワークや工具の咥えるバランスで硬いところとやわらかいところ
歪や弾性が変わるなんて、機械には理解できないからな