NHK FM Part 16
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0850名無しの笛の踊り
2012/05/24(木) 21:57:10.34ID:NvyYILN6ブルックナー作品がもつ本質について、あるひとつの確信に到ります。
それは、ブルックナー自身の深いキリスト教信仰、神への心からの帰依無くしては、
一連の交響曲は生まれなかったという確信です。
ブルックナーの交響曲は、こうしたキリスト教や神との関連から、
よく、大聖堂の建築にも例えられます。
ヴァントはこんな事を言っています。
大きな弧を描くような、巨大なブロックから出来ている様なブルックナーの音楽は
それ自体が宇宙的な秩序を投影した物であり、人間的な尺度では計りがたい物である。
自分が試みているのは、このような、神が支配する秩序を反映した音楽を明確に示し、
作り上げる事なのだ、と。
この荘厳さ、雄大さ、スケールの大きさと言う観点から見て、
ブルックナーが抱いていた信仰心を最も完璧な形で写し取っているのは、
これからお聞き頂く交響曲第8番なのではないかと、私は考えています。
神の創造物を丁寧に、謙虚に築き上げる指揮者とオーケストラ。
音楽芸術のひとつの頂点が、ここには実現されているように思われてなりません。
(演奏)
圧倒的な音楽経験をしたであろう、この時の聴衆が実に羨ましくてなりません。
これほどまでに完璧な音程とアンサンブルを聴かせる金管楽器の音を演奏会場で耳にしたら、
きっと生涯忘れる事は無いでしょう。
もちろん、その圧倒的な音楽が、ヴァントが要求する多くの練習時間を経て
生まれたものである事を忘れてはなりません。
効率性が追求される現代において、このような純度の高い、
究極の完成度を誇る音楽が生まれる事は、この先有るのだろうか、
という気持ちにすらなってきます。
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