それと14番を書いた頃のショスタコは、もはや二重言語を使う必要はなかった。
国内では既に神様扱いだった晩年、自分の書きたい曲を書いても誰にも批判されなかった。
全楽章アダージョという曲を書いても、無調の曲を書いても。

そんな彼が、14番に限ってディエス・イレを不完全な形で隠すというのは、考え難い。