久しぶりにオルフェオのベト4を引っ張り出して
聴いているんだけど、ひとつ気づいたことがある。

ライナーノーツの有名なクライバーの文章なんだけど

「いかなる化粧も施したくなかったし、どんな小さな修正も加えたくなかった。
 いかにとるに足らない批評にでも我々は反論する根拠を持っている」

という文章、これ意図的にその「根拠」を訳してないのな。
これちゃんとオチがあるのよ。英文(独文)ではこうなってる。
     ↓
For all Beckmessers we have an alibi: a release of a live recording
for the benefit of the Prince Regent Theater.

「取るに足らない批評」は、「ベックメッサーたち」がオリジナル、
「反論する根拠」は、原文では「アリバイ」、そして邦訳ではカットされているが
そのアリバイとは、「これチャリティ・コンサートの記録(ライブ)だもの」

といった、クライバーのジョークというかユーモアが邦訳では、
ざっくりカットされていることに初めて気がついた次第。

むかしから、反論する根拠ってなんだ?とは思ってたんだけどね。