まあ、暗い森や郊外の田園風景から喚起される「ロマンティック」な夢想…ということだろうけど、
ブルックナーの標題的解説はたいてい後付けらしく、
そもそも文学に疎いこの人の説明は当てにならない、という趣旨の評価が目立つ

ただ、「狩り」のスケルツォについては作曲中からそう説明していて、
ホルンの信号風の主題を「狩りの主題」としているので、
おそらくそのつもりだったろうし、そういう雰囲気の快活な音楽になっていると言える
第2楽章も、簡潔ながら主題の雰囲気を言い表していると思う
順番通りなら、チェロに始まる主要主題、弦のコラール風楽句、ヴィオラの副主題

問題は第4楽章
改訂を経て、影の多い立派な音楽になり過ぎて、先行楽章から浮いてしまった感がある
(「民衆の祭り」はおそらく木管で示される明るい第2主題に限られる)
とはいえ、自分の経験では、第8番や第9番のようなより重量級な音楽を好むようになると、
この楽章はブルックナー的フィナーレの典型という気がしてきた、つまりは慣れということか

個人的には、4つの楽章は昼の世界と夜の世界が交代していくイメージ