【出版不況】レコード芸術part.10【創刊60周年】
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0312名無しの笛の踊り
2012/01/10(火) 20:43:26.42ID:x2FxhRUU「私のトスカニーニへの感情的屈折は、もう古い時期から始まった。一九三九年の十月に日本ビクターから発売になったベートーヴェンの交響曲第五番は、その年の早春に録音されたものだが
〜中略〜
そのレコードを、小学生だった私は、買ってもらえなかった。すでにその曲のレコードが家にあったからで、
〜中略〜
フランツ・シャルク指揮のウィーン・フィルのものであったが、わが家のが黒盤であるのに対して、トスカニーニのが赤盤であることが、私の虚栄心を傷つけた。トスカニーニなんか聴かなくてもいい、と自分に言いきかせるしか、解決の方法はなかったが、
それが、トスカニーニなんか聴く価値がない、という意味にすりかわってしまって、しかも、そのとき、すでに、トスカニーニ・コンプレックスは決定的に、私の心情に住みついてしまったようである」
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