そもそも、小澤は運が良過ぎた。

ネームヴァリューはあるのに、小澤の演奏はサラッとしていて感動しない演奏が多いのは、
小澤は現代音楽の複雑なテンポを正確に振り分ける事が出来たことによるもの。

旧来の大指揮者達は、これが大の苦手だった。

そこに小澤が颯爽と登場し、正確無比に振り分けたものだから、大絶賛されて重宝された。
これが出世街道をひた走る原動力となった。

現代音楽に関しては大巨匠だが、それ以外は並の指揮者。
現代音楽に音楽性や感情表現はあまり必要ないから小澤は得意としていた。
いざ、音楽性や音楽表現(感情表現)が必要とされるクラシック音楽を振ろうとしても、どう振っていいのか分からない。

楽譜通りに振った結果が小澤の数々の駄演だ。

ここ数年は死に直面して、やっと音楽性が出てきた。それだけに過ぎない。