宇野功芳は神だと思っている。

7年ほど前の正月休みに両親と銀座の山野楽器本店に行った時の話。
両親と3人でどのCDを買うか話をしているといきなり宇野さんが
エスカレーターから現れた。

宇野さんが「ワルターの新譜聞かせてよ」と言ってCDを視聴しようとしていると、
店内にいたクラヲタたちが「あれ宇野功芳じゃね?」「宇野さんかっけー!」
などと騒ぎ出し、それに気づいた宇野さんの好意で即席サイン会になった。

店内に13、4人ほど居合わせた客全員に店内にあった色紙を使いサインをしてくれた。
みんなが宇野さんの評論で育ってクラヲタになった、と知った宇野さんは
いい笑顔で会話を交わしていた。

そして宇野さんは「ワルターだけ聴いてちゃだめですよ」と微笑みながら
帰っていった。店内は静かになった。

私と両親は宇野さんの気さくさとかっこよさに興奮しつつ ワルターの「田園」を買って、
会計を済ませようとレジに向かうと、店員さんが、さっき宇野さんのいた方を指差して
「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。

あれには本当にびっくりした。