もしも、ポピュラー音楽がなければ、クラシック音楽もないだろうと思う。
両者は相互補完的関係にある。相互依存的とも言える。

ただ、個人的にひとつ言えることは、宗教神秘主義かと思われるほどの
超越的な次元まで聴く者の精神を導いてくれる音楽は、僕はクラシック音楽以外では
聴いたことがない。

例えば坂本龍一の音楽は僕は好きでよく聴く。かっこいいし、心地よい。

『ラストエンペラー』など20年位愛聴している。僕は坂本龍一の音楽に偏見は持ってない
と思っている。坂本さんは、尊敬に値する、大好きなミュージシャンだ。

だが、ベートーヴェンやモーツァルトやブルックナー、マーラーの音楽が与えてくれるような
崇高な体験を、坂本龍一の音楽から得たことはない。

だから「クラシック音楽はポピュラー音楽より優れている」という簡単な話ではないが、
両者の間に、或る差異の存在することは認めざるを得ないと思っている。
この差異がなくならない限り、「クラシック音楽/ポピュラー音楽」というジャンル分けは
存在し続けるだろう。

ポピュラー音楽がクラシック音楽と比して優れている点については、ここでは省略する。