楽譜に書かれている内容は、どこまで音楽を表しているのだろう。

イエペスはどうして楽譜を読むだけでマスター出来るのだろう。
楽譜に全てが書かれているから? それとも天才ゆえに?

バッハの譜面なんかは、やたらとスラーで括ってある以外は、
非常にシンプルだ。強弱記号すら無かったりする。時代性だろうか。
アーティキュレーションに関し、最低限の線だけを示し、
後は奏者の解釈に委ねている。音楽教師が仕事をする余地が多そうだ。

記譜法が発展した最近の曲では、やたらと発想記号が増えている。
ディアンスなんかは、必要なことは全て楽譜に書いてあるので、
レッスンはしないと豪語している。山下の編曲なども、
かなり細かく奏法と表現の指定がされている。

しかし、それらは指針であって、実際の演奏の優劣は奏者自身の
個性に大きなウェイトがある。
例えば accel と指定があっても、緩急の付け方は人それぞれで、
スリリングな演奏もあれば、そうでない物もある。

クラシックギターをやっていると、楽譜を収集したくなるという
悪癖が結構あると思う。なんとなくアカデミックな気分に浸れるのか。
将来必要となる時のために、万全を期しているのか?
趣味としては悪くないが、自分の演奏をより良いものにするには、
楽譜だけでなく、音そのものに注意を払うべきだ。