晩年はほとんど失聴しており、テンポが極端に遅い演奏しかできなくなった
などと書かれているが、必ずしも正しくないのではないか。

かつて自分が古典派の曲目を演奏するときに好んだテンポの変動は、
やるにしても慎重でなくてはならないということを確信するようになった。
大切なのは形式である。

と1950年代に手記に書いている。
1952年の実演や1954年のセッション録音での魔弾の射手では
激しい加速は聞かれない。ただ、これらのことを考慮しても、あれは
解釈ではなく単なる癖であるということはできないですね。