【宇野功芳の語る名曲喫茶】

ぼくの学生時代は名曲喫茶が全盛で、中野の"らんぶる"という店によく行ったものだが
行くとかならずといってよいほどベイヌムのブラームスの1番がかかっていた。
早大の哲学科の学生がいつもスピーカーの前に陣取って、このレコードをリクエストして
いたのである。その店にはワルター、ニューヨークフィルの同じ曲もあったのだが、ぼくも
ベイヌムの方に軍配をあげた一人である。

宇野功芳 『わが魂のクラシック』より