前半のバリトン、クヴィエチェンはこれが正統派バリトンかどうか
わからないが朗々とした深いいい声。
見た目はオードリーの春日に見えて笑いこらえた。

続くダムラウが満面の笑みとともに登場すると
待ってました!のごとく大拍手。
ベージュのドレスに身を包んだ彼女は前奏が始まると表情が一変。
歌いだすとピアニッシモから強い緊張感に支配され聴衆が
息をのむ。
途中前方の男性客をじっと見つめながらつらい心情を吐露。
この客は仕込みなのか、彼女の強い視線を受け止める。
オレなら絶対無理。
クライマックスを迎えるとさながら彼女の持ち歌「狂乱の場」と化す。

終わって少しの静寂の後、熱狂的歓呼。
あちこちから飛ぶ力強いブラヴォー!
ホントはブラヴァーだ、というツッコミはこの際ナシ。

3度の熱烈カーテンコールにダムラウも満足げ。

前半最後の「ディル」はいい演奏だと思うが
体にダムラウフィーバーが残ってて耳にはいらない。

続く。