19世紀ギターというのが普及してわかったことだが、
現代の(モダン)ギターとはどこか音が違う(当たり前と言えば当たり前だが)。
ならば、19世紀ギターでもっとも美しく鳴る弾き方と、モダンギターでもっとも美しい鳴り方
は違うはずだ。少なくともモダンギターで言う、7フレットから12フレットが一番おいしい
みたいなものは、19世紀ギターでは当てはまらない。
では、セゴビアのような改編がモダンギターでの演奏には適切かというと、
セゴビアが自己の主張を加えた分だけ、ソルの意図を曲げている部分があるように思えてならない。

そう、考えてみると、どちらが正解とも言えないと思う。
最も適切な方法は、改編した部分のオリジナルがどうなっていたかを明示し、
なぜ、その方に改編したのか明らかにすることだと思うが、そんなに親切な
楽譜はあまりみたことがない。