演出については、これはこれでアリでしょう。
演出がここまで前に出てきたのは
セビリアの理髪師の最初のやつ以来じゃねえかい。

リアリズムを追求するというコンセプトであれば、
キャンプというアイデアはすばらしいし、
最後のシーンもこれ以外の結末はあり得ないな。
再演でもう一回みてみたいね。

ただ、個人的にはモーツァルトに関しては簡素な演出のほうが好きだけどね。
今回の演出は西洋料理だよ。
徹底的に手をかけてデミグラスソースを作って
自分独自の味付けをしていく感じでね。
これはこれで料理としては見事だと思う。

でもオレはモーツァルトは刺身で食いたい。
素材そのものだけで勝負してほしい。
日本の劇場であれば、いつかは日本料理のように
刺身のモーツァルトを食わせてほしいもんだね。