小説『盤月記』第1段のあらすじ

主人公の未聴は、頭は良いが性格が変。誰の何を聴いたかの話ばかりで盛り上がる
同僚たちに我慢ができなくなり、折角決まった就職を棒に振って故郷に帰り、未聴
盤収集に明け暮れる毎日だった。
未聴には既に妻子がいた。聴かずのCDが日に日に増えていくために家計は火の車で、
仕方なく未聴は生活のためにフリーターになったが、そこで周囲の者は聴いた音楽
の話題ばかりで、未聴の精神は段々病んでいった。そして、ある夜勤の日、ついに
彼は発狂した。彼は突然顔色が変わったかと思うと、わけのわからないことを叫び
ながら夜の闇の中へ飛び出し、そのまま行方不明になってしまった。