【仏語】輸入盤の解説を頑張って読むスレ【英語】
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0049名無しの笛の踊り
2011/10/02(日) 00:24:58.04ID:tFrjD1Ho私も昔、そう思った事があったので、ちょっと読んでみました。
「ブリテン室内楽作品集」 CAMP-8003
まず、いかにも硬い、第二語学の試験答案風のもの
「このような排除と資格剥奪を求める不運な状況の中で・・・」
背景として、ドイツ語圏では無調で前衛でなければ現代音楽じゃない、という
雰囲気があり、ブリテンの音が保守的であるとして、プロの仕事として
なかなか認められなかった、という事情を知っていれば何とか理解できますが、
読者のための日本語としてはちょっと問題。試験なら正解ですが。
原文は
In diesem unseligen Klima der Ausgrenzung, der fachlichen Disqualifikation....
英語では
In this ill-fated climate of exclusion and professional disqualification....
Ausgrenzung というのは小さな辞書には無く、境界の向こう側に押しやるという
イメージがあるので、全体を分りやすくするには、やや「超訳」をして
「不運にも、とかく疎んじられたり、玄人の技と認めれられない様な空気の中で・・・」
あたりまで砕いて言わないと、伝達力がありません。
(戦前のマルクス主義の翻訳は、憲兵隊が読めないようにわざと分りにくくしたそうですが・・・)
もう一つ、原文を出すまでもなく「破綻した」文章。
「・・・・の初演は、ブリテンが、1948年に創設したオールドバラ音楽祭で亡くなった後、
1980年のことである。」
これは勿論、ブリテンが音楽祭の期間中に亡くなったわけではありませんが、
全くの素人が始めて読んだら混乱します。(ブリテンの没年は1976年ですよね)
「・・・・の初演は、オールドバラ音楽祭(ブリテン自身が1948年に創設)で1980年に
行なわれたが、それは既に彼の没後のことであった。」
あたりが妥当かと思います。
文章を分割してみる、品詞を変えて言い換えてみる、というのが、直訳でない
意味の通る翻訳の基礎ではないでしょうか。
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