僕は、最近は、喫茶店での時間に、よくピアノ協奏曲の第12番を聞いてい
る。この曲は、モーツァルトのその後に作品に比べると比較的軽い扱いである
が、最近はこの曲にある意味でとても惹かれている。

 特に、第2楽章は、静かに心打たれる。

 モーツァルトのウィーン時代は、ピアノ協奏曲では第11、12、13番の
3曲から始まる。そしてこの第12番が最初に作られたらしい。そのことを思
い出すと、この第2楽章の中には、新たな響きを捕らえることができるような
気がする。

 この楽章は、彼の師でありよき友人であった、クリスティアン・バッハの書
いたメロディを元にしいる。そしてモーツァルトは彼の訃報に接している。ウ
ルフガングとクリスティアンはどんな時間を共に過ごしたのだろうか。多分、
ウルフガングは彼に 夢 を語ったと思う。

 そしてこの楽章の、荘厳で、静か語る音楽は、天国へ行ったクリスティアン
に、僕の夢がスタートしました、見ていてください、と、師であり友であった
彼に報告をしているような気がする。あぁ、モーツァルトさん、そんなことを
音楽にするあなたが僕はとても好きです。
(2011.2.28(mon) 9:20pm MTT)