ベートーヴェンの音楽は、人生の深遠で埋め尽くされている。
言語では決して表現できない真理の世界である。
32曲は、人間の感情をほぼ網羅したと言っても過言ではない。
その中心に常に情熱があることは異論ないであろう。

人間が音楽を理解する能力は、最も大事にされないといけない。
人間の感情表現のプロが音楽家、ピアニストであって、
その本質をどれだけ追求できるかが彼らの仕事である。
科学者、探検家、料理人、スポーツ選手と同類であって、
断じて文学者や哲学者、ましてや曲芸師の類ではない。