ホロヴィッツが好き過ぎて、なんとか彼の音を再現できないかと、思いが募っていった。

一念発起し、M尾楽器で、ニューヨーク製のスタンウェイフルコンを中古で1200万で買った。
ボロ家の六畳間に、どでーんと横たわる姿は、とてもシュールだ。

一日10時間の猛練習を開始した。
ホロ神様のビデオは、何回も見たおして、
三年あまりで、かなりの腕前になった。
速いパッセージは、まだまだだが、スカルラッティや、クレメンティは、ほとんど瓜二つの演奏ができるまでになった。

練習時間を15時間とし、ひたすら指を伸ばしたまま、ペタペタひきまくった。
更に二年の月日が経ち、もはやホロヴィッツの霊が、降臨したかのごときの演奏が出来るまでになった。

youtubeにUPしたところ、アメリカで火がつき、とてつもない反響が巻き起こった。
いったい何者なんだ、是非生演奏を聞いてみたい、彼をアメリカに呼ぶべきだという要望に応え、ついにカーネギーホールで、
リサイタルを開く事となった。

コンサートの舞台に立った。
ライトが眩しい。
聴衆の拍手が、耳をつんざく。
とてつもなく、凄まじい大きな音だ。
うるさい…







夢から目が覚めた。