ベーム時代のオーディオ・コンポーネントで喩えるなら、
ベームの音楽は「パイオニア」のようなところがあった。プレーヤーもアンプも
チューナーも全部優等生でレベルが高かった。
生きてるうちはそれで評価が高かったが、死んで過去のものになってしまうと、
結局「ダイヤトーン」のスピーカーとか「トリオ」のチューナーみたいなものが
結局記憶され続けるんだよな。
グールドはゴールドベルクとブラームスの変奏曲以外は全部嫌いだと断言でき
るが、ゴールドベルク変奏曲だけで個人的には一番好きなピアニストだったり
する。いや、一番はリヒテルかな。

ベームにはグールドのゴールドベルク変奏曲にあたるものがないという気がする。