たしかに遺された録音はたるいものが多い。
しかし、西洋音楽というものはどういう音楽かというかというものを
我々日本人に教えてくれたくれた功績はバカでかい。
一言で言うと、クラシック音楽はお上品で優雅で格調高いものという、日本人の認識
(今でもそうだが)を、本場の音楽は違うという事を教えてくれた。
それは、FMとかで流れてくるベームの音楽は、非常に攻撃的という事。
金管を割れるまで吹かしたり、テンパニィを壊れるまで叩かせたり、全体を壊すほどの
ムチャクチャなフレージングをしながら、全体の構成が全く崩れない演奏を目の当たり
にして、当時の日本のクラヲタは随分驚いた。そして、本場クラシック音楽はどうい物か
というのを学んだ。そして、1975年春に、実際日本でそれが聴けた。
しかも、本気のウィーンフィルも聴かせてもらった。今までは「一生懸命」演奏しる
ウィーンフィルは何度も聴いたが、本気になった時のウィーンフィルの凄さを知った。
それを統率したベームに尊敬が集中したのは不思議ではない。今も日本にベームファンが
多くいるのも、全く不思議ではない。