ムラヴィンスキーの件については異論があることを百も承知で書きました。

しかし、実際の問題として彼のメジャーレーベルへのステレオ録音が
あのDGのチャイコフスキー後期交響曲選集しかないことを考えれば
あり得ない話ではないと思ったのです。

事実、日本でもあの一連のセッション録音を聴いて初めて
ムラヴィンスキーの凄さ(というより存在)を認識した人は多かったはずですし
その後に発売されたメロディアの一連のライヴ録音の高評価も
あの録音が評価の下地となったことは間違いないと思います。
有名な一連の来日公演にしても然りで
あの録音がなければそもそも来日の話すらなかったかも知れません。

とは言っても、かたやムラヴィンスキーはデジタル録音時代初期まで生き
かたやフリッチャイはステレオ録音時代初期までしか生きていないので
現在の評価が逆転するほどの変化が生じたかどうかは疑問ですが……。