>>894
小沢征爾の「(ドイツのオケは一拍一拍リズムをきっちりつけて音を出さなきゃいけないのにたいして)
フランスのオケは入りの合図ひとつでフレーズがさっと出てくる」という趣旨の言葉を引用して、
ドイツのオケの音は和音をひとつずつきっちり立てていくことが発想の基本にあるのにたいして
フランスのオケの音はフレーズを奏でることが発想の基本になってるだろう、みたいな話。

大雑把にいうと縦の線で音楽を把握するか、横の線で音楽を把握するかっていうちがい。
ミュンシュとパリ管のブラームスなんか縦の線がずれまくって進行するけど
あれがフランスオケの典型みたいなもの。

吉田がカラヤン/BPOの演奏を「なんだかんだいってドイツ的」といったのだとしたら
おそらくカラヤン時代に入って管楽器の音色がカラフルになって「ドイツ的でない」
とかいう評論家が多かったのにたいして「音色がいくら明るくなろうと
和音の柱をひとつひとつがっちりたてて進行するのだからドイツのオケの響きだ」
みたいな趣旨でいったんじゃないの。