今、私たちの目の前にいるのは、骨董にほかならない。
骨董である以上、その価値は、つきつめたところ、人の好みによるほかない。
ある人は万金を投じても悔いないかもしれないし、ある人は一顧だに値しないと思うかもしれない。
それはそれでいい。
だが、残念ながら、私はもう一つつけ加えなければならない。
なるほど、この芸術は、かつては無類の名品だったろうが、今は、最も控えめにいっても 、ひびが入ってる。
それも一つや二つのひびではない。