>>583 >>584
官名や輩行に由来する「通名」なら、日本でも近世、というか中世後期以降、襲用は珍しくない。
甲斐武田氏は代々「大膳大夫」を名乗ったし、徳川家康(松平元康)家は代々「次郎三郎」を名乗っていた。

ただ、政宗のような実名(諱)の襲用はかなり珍しい例に属する、ということ。
例えば歴代天皇では完全に同名(漢字表記も読みも同一)という方はおられない。

「吉之助」(官名系)や「一郎」「太郎」(輩行名)の襲用は、時代が変わったとはいえ、通名の襲用の系譜に属するのでは?
実名系の名については、例えば、徳川公爵家(宗家)の子孫が「家康」「秀忠」などの実名(諱)を襲用する事態は、将来とも到底考え難い。
(羽柴誠三秀吉みたいなジョークネームは除く。)

しかし通名の襲用という文化が日本にあったということは、欧米と日本の名の文化の僅かな類似点であることは、なるほど確かだ。