【盲目】辻井伸行【優勝】Part3
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0557名無しの笛の踊り
2010/10/21(木) 03:53:47ID:kuDRNlnQところがそれから数ヵ月後の同じホールでのダルベルトのコンサートは
空きが目だっていた。
ダルベルトのシューベルトは稀に見る素晴らしい演奏だった。
彼はシューベルトのソナタに沈黙を作り、美しいピアニッシモで
弾ききることによって、深い深い祈りを創造していた。
誠に素晴らしい世界だった。同業者ならば、かくのごとく演奏したい
と誰しもが思ったことだろう。
かなり前の話になるが、バレンボイムの演奏したバッハの平均律も
素晴らしかった。プレリュードにしても、フーガにしても、まるで
個々の旋律が別の楽器のように、あたかもピアノがオーケストラ
のような色彩豊かな演奏で、これを聴いた瞬間、果たしてどれほどの
ピアニストがこのような演奏ができるのだろうかと思ってしまった。
ちなみにこのコンサートでは招待されたと思しき最前列席のおじ様がたが
皆居眠りを始め、プログラム冊子がバサっと落ちる音が目立った。
昔、神童として飛ぶ鳥を落とす勢いだったキーシンも今やその勢いはない。
残念なことに彼の演奏は子どもの頃よりも深化したと思われるCDアルバムが
いくつかあるが、一時のような人気に陰りが出ているせいか、それほど
日本ではクローズアップされない。
これまで一体どれくらいの盲目の音楽家が日本でもてはやされ、そして
消えていったことだろう。梯も今はまったく聞かない。
ツジーはどうだろうか。ミーハーな聴衆に振り回されずに、本当の
音楽家となって末永く音楽界に残ってほしい。
ツジーを最初にちらっと聴いたときには、ヴァン・クライヴァーンその人を
思わせたのにな・・・その時、クライヴァーンにツジーを参加させたY氏の
判断を尊敬したものだ。CDとTVは失敗だったのかも。
アントン・ルビンシュテインに師事したヨゼフ・ホフマンのごとく、
しばらくはコンサート活動その他をシャットアウトして勉強すれば
良かったのかな。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています