トレモロを線に聞かせるのにサスティーンがしっかり伸びていることと音の粒
(音量&音色)が揃っていることの2つの要素を挙げたが、このうちサスティーンについて

同じ弦を連打する場合、振動している弦に再タッチするわけで弾弦のスピードが鈍いと
ガチッという爪の雑音が入ってしまう。多くの人はそれを嫌って指先に肉で一旦消音して
弦の上を指を滑らせてから爪ではじくことになっていると思う。弾弦の振り抜きが鈍いと
この「弦の上を指が滑っている」すなわち無音の時間が長くなってしまい線に聴こえなくなる。

想像するに70年代のジョンはゆっくり弾いてはいるがこの一瞬の振り抜きスピードが
ものすごく速い、したがって無音の時間がほとんど無かったことがあれだけ遅く弾いても線に
聴こえた理由ではなかろうか?

齢を重ねてもただ指を速く動かしてトレモロや高速のアルペジオ・スケールをこなす力を維持
することはある程度可能でも、この一瞬の振り抜き速度を維持することはきわめて難しいの
かもしれない。